ブログ

2022.06.06

シーケンサ(PLC)向けCANインターフェース「SP-1226」

「SP-1226」は、ISO 11898に準拠した絶縁CANトランシーバを搭載した 1chのCANインターフェースです。

シーケンサ(PLC)とRS232Cで接続し、弊社独自のプロトコルによりCANの送受信を行うことができます。

定期受信用のバッファを16個、FIFOバッファを1個持っており、

取りこぼしが許されないデータはFIFOバッファで受信し、シーケンサで確実に取り出すことができます。

定期送信、イベント送受信も行うことができます。

KEYENCEシーケンサでCAN通信を制御したいときに好適なソリューションです。

CANの通信内容に応じて、弊社でプログラムをカスタマイズし、コントローラの形で提供できます。

CANの送受信データをシーケンサで扱えるため、タッチパネルに表示したり

条件分岐をラダープログラムで表現することができるようになります。

 

 

[特徴]

・絶縁CANトランシーバ ISO11898準拠

・絶縁RS232C

・CAN拡張ID対応

・基板サイズ60mm × 65mm

・基板電源 DC24V 5W

・定期受信用のバッファ16個

・FIFOバッファ1個

 

※基板単体での販売は行っておりません。

 案件ごとに打ち合わせを行い、上位シーケンサを含んだシステムとして完成させ、納品させていただきます。

 

[ユーザ様の声]

・今までパソコンを積んでCAN通信していたが、PLCでできるようになったため保守性が良くなった!

 

・タッチパネルに分かりやすく通信データが表示されるため、専用のCANモニタ機器が無くても状況を把握できるようになった!

 

・装置納入後にCAN通信の内容に仕様変更が発生したが、タッチパネルで設定値を変更するだけで対応できた!

 

・定期送信データにカウンタやチェックサムが入っており、他メーカのCAN機器では対応が難しかったがマイコン側でカウンタ部分のデータやチェックサムを自動計算して送信する機能があり、ラダープログラムの負担が少なかった!

 

・PLCで伝文を管理するため定期送信の時間精度等が心配だったが、10us以下の精度で定期送信が行われており安心した!

 

・1つの受信バッファに複数のCAN IDを割り当てられるため、他メーカではできなかった数のCAN IDのデータを問題なく受信できた!

 

・イベント系のメッセージの送受信も10ms以下の間隔で送受信のやりとりができた!

 

・KV-8000のドライブレコーダの機能を使用しているためスキャンタイムが3msほどあったが、割り込みを使用してRS232Cの送受信を行っているためイベント系のメッセージや定期送信メッセージの受信も全く取りこぼしなくできた!

 

・セキュリティ関連の計算を含むCAN通信も問題なくできた!

 

・ロボットの制御、電気的な計測、CAN通信を1つのPLCで行えるようになり、管理しやすくなった。タクトも縮まった!

 

・ワークへの電源供給の状態(DA)、検査用のリレーの操作(IO)、端子電圧の状態(AD)、CAN通信データの状態をリアルタイムチャートモニタで確認できるため、何が起こっているかを把握しやすい!

 

・PLCからSP-1226に対して専用のコマンドを送信することで、受信するCAN IDを変更することができるため、ワークの機種切り替えにも対応できた!

 

・トレーサビリティのためSDカードにCAN通信の一部データを残す必要があったが、問題なく対応できた!

 

・CAN通信の内容をMCプロトコルで出力するコントローラを作成していただいた。これにより完全なリアルタイムではないが三菱PLCでもCAN通信に対応できた!

 

・CAN通信で動作するアクチュエータを制御するコントローラを作成していただいた。三菱PLCとの接続だったがデータメモリに回転数をセットするだけで動作するようカスタムしていただけた

 

S.K